α7系にはインターバル撮影用アプリがありますけど、はっきり言ってクソ仕様で使い物になりません。
それなのに、α7用の外部インターバルタイマーケーブルが売っていない現状です。
※ヤフオク等で自作モノや、いわゆる中華系のタイマーはあります。
現在ではAmazonでも取扱い始めたみたいですね。
しかし、買ってみたけどすぐ壊れた!という下りを2度経験するという実績がありますので、
運が悪かっただけだとは思いますが、もう買うのは辞めましたU´エ`Uそんな経緯があります
というわけで、

α7用のリモートケーブル「RM-VPR1」を改造して、
インターバルタイマーリモコンを接続できるようにしましたU^ェ^U
今回の手順はNikonのインターバルタイマーレリーズを使えるようにする方法ですが、
応用すれば、どんなケーブルでも接続できるようになると思います。
その前にまず、あえてアプリではなくインターバルタイマーケーブルを使用するコトのメリットを挙げてみます。
①アプリの制限を全く受けないこれが一番の理由です。α7のインターバルタイマーアプリはメニュー項目に制限が出来る上、
撮影を開始すると撮影終了するまで操作を全く受け付けてくれないので。この仕様はホントに最低です。
特に露出が大きく変化する場面での撮影は、自由に露出制御できないと困ります。
②完全電子シャッターを選択できる(α7sのみ)①と言ってるトコが被りますが、こちらも大きなメリット。
インターバル撮影は電池残量と勝負することが多いと思うので、省電力設定としてはもちろん
メカシャッターを使わず、シャッター劣化を防ぐ選択が出来るのは大きいかと思います。
③990枚以上のインターバル撮影を継続して行えるコチラも①と言ってるトコが被ります。
アプリは990枚が限度。だけど、990枚撮影したらまた撮影再開しちゃえばいいじゃない!という話ではある
前回記事と被りますが、本ケーブルを使った昼~日没にかけてのタイムラプスの撮影例です。
普通のインターバルタイマーを使えたら、本来は当たり前に出来ることなんだけどねU´エ`U
特に上記のような露出条件が大きく変わるような場面では、
オート頼りのアプリよりも、外部インターバルケーブルを使用した方が失敗しません。
ちょっと興味のある方は、以下より作業詳細を見てみてくださいませ。
犬画日記は無責任だから、真似して失敗しても一切責任とらないよ!!U∵U↓↓↓↓↓↓↓
※もちろんだけど、RM-VPR1を分解改造してるのでSONYの保証は受けられない。
そして、ソレを使用した本体の保証も危うい?ので、注意してねU´エ`U
まず、NikonのMC-21Aを買ってきます。コレのメス部分を

キエエエェェ!!((((U´エ`U)))
ぶった切って、

RM-VPR1にガッチャンコするイメージですね。
10ピンターミナル最高♪U^ェ^U
あとはこの10ピンターミナルに対応したインターバルタイマーケーブルを付けるだけ。
今回はインターバルタイマーとしてNikon MC-36Aを使用しましたが、
10ピンターミナルに対応してるケーブルなら例えば中華系の他のタイマーでも大丈夫なハズ(未検証)



10ピンターミナルケーブルの中身はこんな感じ。
※ご覧の通り内部コードは本当に細いので、組み立て時は断線に注意。
まず、10本のうち3本のケーブルだけ露出させます。
各ケーブルの役割は上記の通りです。
コチラのサイト
「doc-diy.net」を参考に、接続テストをしつつ確認しましたU∵U

次に、AF・レリーズ動作を別々に行いたいので、GND(黄色ケーブル)を2分岐させます。
2分岐の方法は各自やってみてねU´エ`U
あんまり大きいと、RM-VPR1の中に格納出来ないので、
私は簡易的に半田で繋げて熱伸縮チューブでカバーしました。

はい。
RM-VPR1を分解しました。
コレで後戻りできませんU´エ`Uいろいろボタンとか細かい部品もあるので、慎重に。

コレがRM-VPR1の各ボタンの役割。GNDとショートさせることで動作します。
色名は、Nikonの10ピンターミナルケーブルを基準にしてます。他のケーブルを想定する時は、単純に役割だけ覚えればいいかと。
ケーブルを接触させて、予めテストした方がいいですね。

そして、ケーブルを半田づけ。
※半田はシャッターボタン・AFボタンユニットより高く盛ってはいけない。
(RM-VPR1のシャッターボタンと干渉してしまいます)
※私がヘタなだけかもしれませんが、AFボタンユニットへのハンダ付けはかなり難しい。。。
私は半田で無理やり繋げた格好ですU´エ`U
※RM-VPR1のケースのゆとりは割と狭いスペースなので、コードは短めにまとめた方が良い。

あとは、ケースに穴を開けてケーブルを出せばOK。
私は不器用なので、直で出るような形にしました。穴を若干狭くして固定しています。
あとはRM-VPR1の中のケーブルにタイラップ(走り屋の味方!)を付けて、脱落防止対策をしてます。
リモコンクリップの邪魔にならない場所に出すと良いかもしれません。
あと、上記写真のように横からケーブルを出すと嵩張って持ち運びに不便です。やっちまった。。。orzそして、
完成!U´エ`Uちなみに、オマケ機能として

別途、MC-23Aを使えばニコン機と同期撮影が出来るようになります。
SONY本体からはNikon機を操作出来ないけどねU´エ`U
以下、作成詳細メモを防備録しときます。
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●外部インターバルタイマーのメリット・完全電子シャッターを選択できる(α7sのみの話ですが)↑
バッテリーの持ちが良くなる&フォーカルプレンシャッターメカの劣化を防ぐ
バッテリー2個連続使用した場合、約110枚。時間にして約30~40分くらい長持ちする。
(バッテリに関しては、案外大した効果は無い?)
・アプリ無しなので、何の制約も無い。↑
当たり前だけど、インターバル中に完全マニュアル操作が可能だし、アプリケーションに無い設定変更ができる。
アプリケーションに縛られない徹底した省電力設定も出来る。
※ただしMC-36Aをタイマーとして使用した場合は、2秒以内のインターバル撮影ではAF信号がONしっぱなしとなるのでα7sの操作は実質不能。
3秒インターバルなら、なんとかインターバル中にSS・F値・ISO感度の変更が出来る。
上記を回避したい場合は、AF信号だけ断すればOK?(未検証)
インターバル中にメニュー操作もしたい場合はインターバル5秒以上が安泰か
・撮影中にSDカードの差し替えを柔軟に行える
(これはアプリケーションでも出来ることだけど、アプリケーションの場合は、条件を満たしたカードでないとアプリケーションが強制シャットダウンする)
・990枚以上のインターバル撮影を継続して行える
(アプリは990枚が限度だけど、990枚撮影したらまた撮影再開しちゃえばいいじゃない!という話ではある)
・インターバルタイムを1秒単位で設定できる
アプリは、1秒~10秒までは1秒刻み。10~20は5秒刻み。以降は10秒刻みで最大インターバルは60秒。
つまり、「13秒インターバル」みたいな微妙な設定が出来ない。
せめて20秒までは1秒刻みで設定出来て欲しかった。。。
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●外部インターバルタイマーのデメリット・アプリケーションのように自動で動画を作ってくれたりしない(当たり前かU´エ`U)
・改造レリーズの自作が面倒&動作保証も無い。
(犬画日記は無責任だから、責任とらないよ!!U∵U)・素直にアプリを購入した方が安い(工作環境が無い方・インターバルタイマーを持ってない方は特に)
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●アプリケーションのメリット・インターバル設定画面の表が感覚的で見やすく、撮影時間・動画再生時間の目安を計算してくれる。
私はこの機能だけ使ってます。U∵U・インターバルタイマー改造するより導入費が安い&楽
・純正なので安心
・カクカク動画だが、撮影後にプレビューが出来る
・インターバル動画に特化したAE追従(正直、実際の追従性能は微妙と思ってますU´エ`U)
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●アプリケーションのデメリット・シャッターレリーズ後は、撮影中止以外の一切の操作を受け付けてくれない(マニュアルモードであっても不可)
・上記により、柔軟な露出制御が出来ない。
・完全電子シャッターを選択出来ない(電子先幕シャッターは選択可)
↑
これはα7sへのアプリ対応が遅れてるだけで、そのうちSONYさんが解決させてくれると個人的に思っています。
・途中で「α7系のカメラでフォーマットしていないSDカード」に差し替えた場合、アプリケーションが強制シャットダウンする
・インターバルタイム10秒以上では、1秒刻みの設定ができない。
1秒~10秒までは1秒刻み。10~20は5秒刻み。以降は10秒刻みで最大インターバルは60秒。
つまり、「13秒インターバル」みたいな微妙な設定が出来ない。
せめて20秒までは1秒刻みで設定出来て欲しかった。。。
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●MC-36Aの動作仕様について。・一言でまとめると、Nikon機に使用したときとほぼ同じ使用感になる。
・MC-36AインターバルシャッターコマンドのレリーズタイムがSONY機にとって短かすぎるのか、
MC-36Aからインターバルシャッターコマンド送信しているにも関わらず、当初はα7sはシャッターを下ろしてくれなかった。
MC-36Aの通常シャッターボタンは人が押すため、必然的にレリーズタイムがある程度長くなるので
α7sはシャッター動作として認識してくれる。
↑
しばらくテストを続けていたらインターバルシャッターコマンドでもシャッターを下ろしてくれた
(本来のMC-36Aの仕様通りに動作した)
もしかしたら、RM-VPR1内でレリーズタイムの閾値を自動補正してくれた?(未検証)
↑
インターバルシャッターコマンドを認識してくれない現象がどうしても直らない場合は、
MC-36Aの「LONG」を「1秒」に設定すれば、
α7sはシャッターを下ろしてくれる。(かつ、ちゃんとα7sの設定したシャッタースピードで撮影してくれる)
この場合は、ドライブモードを「連続撮影」「速度優先連続撮影」にしてはならない。(そのまま1秒間連写しちゃうため)
・本来、MC-36Aインターバルタイマーは電池で動作するけど、
電池が無い場合でもNikonカメラから電源を貰ってインターバル動作をさせることができる。
しかし今回の改造では、RM-VPR1から電源が供給されないので、
MC-36Aの電池が切れたらインターバルタイマーを
使うことが出来ない(電池がなくても通常のシャッターボタンとしてなら、MC-36Aは動作します)
●連続撮影枚数の測定・アプリケーション利用撮影枚数:1255枚
撮影時間:7時間0分
・外部インターバルタイマー撮影枚数:1362枚
撮影時間:7時間35分
●テスト環境テスト機:α7s
使用電池:NP-FW50(ソニー純正のほぼ新品)×2。縦グリに格納して2個連続使用
使用レンズ:Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
使用カード:SDHC SanDisk ExtremeIII 45MB/s
テスト時温度:24℃前後
露出条件(撮影終了まで一定):
F:4
SS:8sec
ISO:800
上記条件で±0EVとなるような風景を撮影
インターバル:20秒
画像保存:RAW+JPEG
長秒時NR:オフ
高感度NR:標準
フォーカス:MF
モニター明るさ:±0固定
ホワイトバランス:5400K B2 M2固定
撮影結果プレビュー:2秒
その他:撮影開始直前にSDカードをフォーマットしてから撮影開始
その他:撮影開始後は一切の操作をしない
その他:ただし、アプリケーションのみ、990枚撮影が終了したらインターバル撮影を即時再開始する
アプリケーション特別設定:
「Still」設定(動画の作成は行わない)
電子先幕シャッターを使用
外部インターバルタイマー特別設定:
完全電子シャッターを使用
背面ディスプレイ表示を「ファインダー撮影用」に設定
今日の資料撮影カメラ:
すべてGXR A12 50mm
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2014/09/28(日) 13:33:13|
- カメラ
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